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ゼミ演習

(鈴木ゼミ Web of Scienceを用いた海外学術論文検索技法講習の様子 2023年6月撮影)

ゼミで身につけること

学部3年生ゼミの例

リサーチ技法をマスターする

企業経営データを効率的にリサーチできるようになる

国内外に散らばる企業経営に関する大量のデータをいかに効率的に調査してまとめあげるかについての技法や主要なデータベースへのアクセス方法と検索方法のコツなどを習得します。業界地図の見方,企業データ,財務情報,成長性,採用人数,海外の英語論文の探し方,国内の学術論文の探し方,卒論で使えるデータアーカイブなどについて名古屋大学大学院経済学研究科図書室の協力を得て実践的に行います。ゼミ生はPCを持参して実際に手を動かしながらリサーチ技法を習得できます。


使える統計解析手法を学ぶ

企業活動や研究で使える統計解析の知識を習得する

企業経営と組織心理学で使う主な統計解析手法についてプログラミング言語Rを用いて学習します。ゼミ生はPCを持参してRを使います。Rや統計解析が苦手でも大丈夫です。ゼミでは『とりあえず分析できる』ところを目指して,『できる』ようになったら個々人で詳しく『わかる』という手順を意識して進めます。Rのインストールから一緒に行い,実践的なデータ分析が『できる』ようにします。

 

研究を進めて形にする

論文をまとめて研究とビジネスに活かす

個人で明らかにしたいことを自ら見つけ,プレゼンテーションを行いながら卒業論文作成に取り組みます。なお,個々人が孤立しないように『相談会』を実施します。『相談会』はとても気軽な場で,ゼミ生同士がざっくばらんとわからないこと・悩んでいることを相談し,お互いに解決します。『相談会』はゼミの時間中に一学期に一回以上行います。

 

よくある質問に答えます

大学院ゼミ編 / Master & Doctrial Applicants

社会人を大学院生として受け入れていますか?

大学院入学志願者からの質問

はい,受け入れています。私自身も元々社会人大学院生として修士課程と博士課程を修了しました。社会での経験を活かしてともに研究しましょう!ビジネス実践に根付いた研究ができる社会人学生は特に積極的に受け入れを検討しています。博士前期(修士)も博士後期(博士)も受け入れています。

 

留学生を大学院生として受け入れていますか?

大学院入学志願者からの質問

はい,受け入れています。現在も中国の大学を卒業した後,本ゼミに大学院生として所属している学生が複数います。博士前期(修士)も博士後期(博士)も留学生を積極的に受け入れています。

 

企業内データを使って大学院で研究したいのですが…

大学院入学志願者からの質問

企業内部の人事データは機密性が極めて高いため,個人的に強力な関係性がなければ無理です。事前の相談によって研究データ取得に向けたアドバイスができる場合も多くあります。データ取得に不安がある方は大学院入試に出願する前にご連絡をお願いします。

 

研究テーマが決められないのですが…

大学院入学志願者からの質問

自分で研究テーマを決めるのが大原則ですが,決められない場合は教員と学生が相談した上で教員の専門分野(就職選抜論とワークプレイス・パーソナリティ論)を中心にテーマを探し,レビュー論文を書くのも一つの方法です。レビュー論文では自分で調査データを取得・分析する必要はありません。既存研究を体系的にまとめるものです。こういった相談も出願前に受け付けています。

 

受験するときの必要な知識はありますか?

大学院入学志願者からの質問

教員の著書『就職選抜論』『ワークプレイス・パーソナリティ論』は必ず事前に読んでください。また,研究法,社会調査法,統計法,論文作成に関する代表的書籍は必ず読んで理解した上で出願をお願いします。

 

大学院入学後に必要な履修科目はありますか?

大学院入学志願者からの質問

修了に必要な科目・単位数などは教務資料を参考にしてください。ゼミでの指導という点では,教員が担当する講義「経営労務A」「経営労務B」「上級経営Ⅱ」の科目履修を推奨しています。ゼミではこれらの科目で習う事項の理解がなされている前提で研究指導を進めます。

 
学部ゼミ編 / Bachelor Applicants

ゼミの雰囲気はどうですか?

学部生からの質問

心理学を用いて経営を考えたいというゼミ生が集っているので雰囲気は柔らかいゼミだと思います。議論は真剣に行いますが,相手への共感や配慮は大事にしています。食事会もたまに行います。2023年度はゼミで焼肉会などを行いました。

 

自分の就職活動にも役に立つでしょうか?

学部生からの質問

ゼミは研究の場なので就職活動講座は行いませんが,就職選抜論の知識を得ることで,結果として自分自身の就職活動に活きることでしょう。また,「インターンシップのエントリーで不合格だったのですが,本エントリーにこの不合格は影響しますか?」などの学生からの素朴な就職活動への疑問にも答えています。就職業界に採用企業側から長く関わり,今も日常的に採用・人事責任者と話しているため,そこで得た経験や情報を可能な限り学生にお伝えしています。公務員など,就職活動時期が遅い業界志望者の場合には,就職活動時期のゼミへの出席について個別に考慮しています。また,就職活動(インターンシップを含む)全般について,ゼミへの出席を個別に考慮しています。

 

ゼミ生の就職先は?

学部生からの質問

2024年3月卒業のゼミ生は,国内大手企業を中心として損保,エネルギー,出版社,広告代理店,自動車・重機などの製造業,コンサルティングなどの各業界への就職が決まりました。公務員への就職者もいます。また,進学者もいます。

 

学部ゼミで輪読はしますか?

学部生からの質問

輪読は行っていません。学部3年春学期から卒論テーマを決めることで『考えながら学ぶ・書きながら理解する』という,能動的な学習を行うことが本ゼミの特徴です。そのため,頻繁に個人研究発表を行いますが,個々人が孤立しないように気楽な『相談会』や懇親会をあわせて行います。

 

人事部に配属される人だけが使う知識でしょうか?

学部生からの質問

人的資源管理論は経営幹部・リーダー人材の必須知識とされています。働く人のモチベーション,職務満足,組織社会化,経験学習,パーソナリティを通した人物理解などは経営幹部教育で必ずといっていいほど盛り込まれる内容です。人事部に配属される人だけの知識ではなく,組織の経営に関わる人にとって必須の知識です。

 

学部ゼミで英語は使いますか?

学部生からの質問

英語文献を読むため,英語を使います。辞書を使いながら英語で書かれた論文を読めれば問題ありませんので,英語のSpeaking & Listeningは求めません。

 

学部ゼミでもデータは自分で調査・取得するのですか?

学部生からの質問

個人情報保護など,最近,学生自身がデータを調査・収集することの難易度が上がっています。そのため,研究倫理の規準をクリアできる場合は,データの調査・収集を自ら行い,卒業論文・修士論文・博士論文を構成します。一方で,それが難しい場合は,レビュー論文や外部公開データを使った事例研究,二次データ(アーカイブデータ)を使った論文などを考えることができます。

 

心理学をゼミで学べますか?

学部生からの質問

心理学の中で産業・組織心理学は学べます。ただ,臨床心理学や教育心理学は学べません。あくまでも経営学科という企業経営フィールドの中での心理学を学ぶ,ということに留意をお願いします。産業組織で働く上での人材育成,人事評価,採用選抜の中で扱う心理学,としてイメージしてもらえばよいかと思います。

 

統計学が苦手なのですが大丈夫ですか?

学部生からの質問

学部3年または修士1年に2コマ使って,実践的な講座をゼミで行っています。プログラミング言語は無料のRを使います。統計知識がほぼなくても,平均値の差の検定,分散分析,探索的因子分析,重回帰分析などがR上でできるようになります。これまでの学部ゼミ生は,これらを基礎として,確認的因子分析や共分散構造分析まで習得して卒業論文を作成している人が複数います。大学院レベルの統計を用いて卒業論文を書けるようになる人も複数いるので,統計については不安なく進められると思います。

 

ゼミを志願するときに必要なことはありますか?

学部生からの質問

学部科目「経営労務」を履修していること(履修中でも問題ありません)が必要です。また,必須ではありませんが,教員の著書『就職選抜論』『ワークプレイス・パーソナリティ論』を事前に読んでいただくことを推奨しています。これらの書籍は,ゼミ決定後に必ず読んでください。ゼミではこれらの書籍の内容が理解されていることを前提として研究指導を進めます。さらに,研究法,社会調査法,統計法,論文作成に関する代表的書籍を読んでもらうことも推奨しています。

 

ゼミ生にはどんなことが求められますか?

学部生からの質問

ビジネスで必要とされる態度,常識,思考力,対人能力があり,課題に真剣に取り組める人にゼミに入っていただきたいと思っています。卒業論文は,ビジネスの第一線で通用するようなレベルの高いものを作成いただきたいと思っていますので,成長志向の高い,自分から学ぶ意欲の旺盛な学生に参加して欲しいです。

 

経済学部3年次編入生をゼミに受け入れていますか?

学部編入志望者からの質問

受け入れています。なお,ゼミでは学部2年秋学期履修科目「経営労務」および3年春学期履修科目「経営労務特論」の基礎知識があることを前提に進めます。3年次編入生はこれらの授業を3年春学期には通常履修できませんので,ご自身で人的資源管理と組織心理学の基礎・応用レベルの知識を習得してください。3年春学期に他のゼミ生と討議などを行いますが,その知識がないとゼミ全体またご自身にとってよい学修にはなりません。ゼミでは個別の補修は行っておらず,特に基本的事項については飛ばして進めますので学部3年次編入生はその点に注意してください。

 

2023年度ゼミメンバー

学部生

3年生7名  卒業論文テーマ:心理的安全性,ワーク・エンゲージメントなど

4年生10名 卒業論文テーマ:ビッグファイブ,HSPなど

交換留学生1名 2023年9月~2024年2月予定

大学院生

博士前期1年生2名 修士論文テーマ:組織内自尊感情,女性のリーダーシップ

博士前期2年生2名 修士論文テーマ:日本的人事制度,異文化教育

博士後期1年生1名 副指導担当

交換留学生1名 2023年9月~2024年2月予定

過去の指導実績(名古屋大学)

交換留学生1名

博士後期1名(副指導担当・英語による指導) 研究テーマ:Intellectual Assets and Organizational Capabilities

ゼミの進め方

ゼミの進め方詳細(PDF) 
学部ゼミ志願者および大学院入学試験受験者は必ず参照してください